2012年8月度セミナーseminar
工場内の防虫防鼠をはじめとする品質管理活動にはISOなどのシステム構築は欠かせません。しかし、いくら良いシステムを構築しても全社一丸となって取り組まなければ、有機的に機能せず管理機能は失われます。そのならないためには、従業員一人一人の意識改革とそれを導くトップのリーダーシップが必要となります。今回は防虫防鼠や品質管理活動を円滑に進むために必要な「一体化」に向けての運営方法や、管理体制の基本となる5Sを活用方法に重点を置きました。また、実際の現場において取り組まれた事業所の事例報告もあり、職場に帰ってから直ぐに活用できる内容のセミナーを開催しました。
開催日:2012年8月29日(水) / 2012年8月30日(木)
会場:広島、大阪
受講者の声
セミナー後にお客様からいただきましたご意見・ご感想の一部を紹介いたします。
- 具体的な方法や事例が数々あり、大変参考になりました。
- 「全員を巻き込んだ」というテーマは大変難しいものであり、参考になりました。
- 大変良いセミナーに参加させていただきました。セミナー内容を持ち帰り、自社でも実施したいと思います。
- 当社でもやっていることの重要性を再確認でき、継続のための意識確認になりました。
- 清掃場所・実施事項・対象虫を明確にすることで理解して清掃することが出来ると思いました。
- 成果が上がるための7S活動の重要性が理解できました。
- 事例に社員のアイデアがあり、全員で活動されているのが伝わりました。
講演内容
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■講演1■ 基調講演~全員参加型の品質管理
品質に対する消費者のニーズは高まる一方で、それに対応するべくメーカーや流通業は今、品質管理は全員参加型でないと成り立ちません。本講演では、全員参加型の品質管理が、なぜ今必要とされているのか、そしてそれはどのような形であるべきなのかを、豊富な経験と最新の傾向分析に基づいて解説しました。
■講師■
株式会社角野品質管理研究所 角野 久史氏 -
■講演2■ 工場全体に5S活動が行きわたるまでのプロセス
5S活動は、食品・医薬品業界を問わず国内の製造業界に広く認知・採用されていますが、活動への全員参加はなかなか難しいものです。本講演では、数々の食品・医薬品工場の現場に立ち入り5S・7Sコンサルティングを行ってきた演者の経験に基づいて、工場関係者全体に5S活動が行き渡る事例を多数紹介し、その過程に必要であった条件を解説しました。
■講師■
東洋産業株式会社 金山 民生 -
■講演3■ 事例解説~工場と専門業者が総力で取り組む防虫・防鼠
防虫・防鼠が専門性の高い分野であることは周知の事実ですが、その反面で専門業者に任せっきりになってしまっては、一定以上の成果が望めなくなります。本講演では、外部からの虫の侵入問題や、内部で発生した虫の問題が、工場スタッフと専門業者が役割を分担し、強い協力関係を築いたからこそ解決や改善に至った事例を紹介し、各々が務めるべき役割について解説しました。
■講師■
東洋産業株式会社 三藤 文章 -
■講演4■ メーカー報告~全員で立ち上げた7S活動
八水蒲鉾㈱は、品質マネジメントシステムに取り組む中で、基本的な衛生管理の重要性を再認識し、「7S」の構築を基本方針として約3年間取り組んできました。本講演では、従業員全員が「決められたルールを守る」ように根気よく「躾」を行うことで、在庫の減少、クレームの減少、従業員の意識改革につなげてきた経緯と、そこで得られた活動のコツについて報告しました。
■講師■
八水蒲鉾株式会社 末廣 修氏 -
■講演5■ メーカー報告~全員を巻き込んだ自社防虫管理
オハヨー乳業㈱は、防虫・防鼠管理の基本部分を専門業者に委託するスタイルから、専門業者の補助のもとで調査や対策を含めた自社管理に移行してきました。本講演では、工場全体を巻き込んだ自社管理に移行するまでの経緯と、現在の管理手法・体制構築に至るまでに乗り越えてきた事例の紹介や成功へのポイントについて報告しました。
■講師■
オハヨー乳業株式会社 木次 利昭氏