2016年10月度セミナーseminar
顧客満足を実現する品質管理活動にはISOなどのシステム構築は欠かせません。しかしその前提として、人材教育や工場内の防虫管理をはじめとする一般衛生管理の仕組みが構築・運営されていなければ、品質管理のシステムは有効に機能せず管理機能も失われてしまいます。
今回は製造現場で正しく機能する一般衛生管理の構築と実際の運営についての紹介や、防虫管理に有効な取り組み方とはどのようなものかを重点を置いたセミナーを開催いたしました。
開催日:2016年10月18日(火)/ 2016年10月21日(金)
会場:広島 、大阪
受講者の声
セミナー後にお客様からいただきましたご意見・ご感想の一部を紹介いたします。
- 社員一人一人の意識が大切で、5S・7S・防虫対策の重要性を説明するにあたって、見える化のヒントをもらいました。
- 防虫業者との連携の大切さが分かりました。
- 内容は事例が多く、自社で水平展開できそうです。
- 熱意が大事ということを再認識して活動していくべきだと思いました。
- 基本に戻って考え直す材料になりました。
- これからの活動のスケジューリングや大枠をしっかりと感じることができました。
- 具体例も参考にしながら7Sの重要性を認識することができました。
- HACCPが必須になることに危機感を感じ、より真剣にならないとと感じました。
- 今回学んだことを社内教育に活かしていきたいと思います。
講演内容
-
■講演1■ 実効性のある一般衛生管理~HACCP義務化に向けて~
食品業界はHACCP導入の義務化にむけて本格的に動き出しました。厚労省の手引書では5Sが重視されており、あらためて、安全な食品をつくるためには一般衛生管理が重要であることが示された形です。これがきちんと機能していなければ、どのようなシステムが構築されていたとしても、多様な製品事故の防止は難しいと言えます。
そこで、食品安全プログラムを有効に機能させる一般衛生管理とはどういうものか、その構築にはどのような事柄に着目して進めて行くかについて、事例を交えて解説しました。■講師■
株式会社角野品質管理研究所 角野久史氏 -
■講演2■ こうすれば一般衛生管理が構築・実践できる~工場5Sの運営~
構築すべき一般衛生管理の内容が理解できていても、いざ実際の現場において運営していこうとしても、スムーズに導入・運営できず苦労をしている事業所も少なくありません。また、現場は日々変化・成長していくので今まで通りのやり方では通用しない場面に遭遇することもよくあります。 ここでは、食品事業所に38年携わった経験を持つ演者より、「こうすれば一般衛生管理が構築・実践ができる」というポイントを、事例を交えて、改善し続けることができる運営手法とは何か、具体的な事例に基づき解説しました。
■講師■
株式会社食品の品質管理研究所 花野章二氏 -
■講演3■ 適正な防虫防鼠管理の要件
防虫防鼠管理は、その高い専門性から、外部委託が中心となっています。しかし、医薬品、食品、化成品等の製造の現場で、防虫防鼠管理の質に対する要求は年々高くなっており、工場側が中心となって管理する状態でなければ、ユーザーに受け入れられない状況になっているといえます。 そこで、問題が確実に解決され、どのようなユーザーからも受け入れられる防虫防鼠管理とはどのようなものか、必要なプロセスや技術、適性に応じた役割分担、ツールなど、その要件について解説しました。
■講師■
東洋産業株式会社 大野竜徳