2022年度セミナーseminar
食品・医薬品・容器包装等、高い衛生レベルが必要とされる製造業や流通業において、異物混入防止対策を目的とした防虫対策は重要課題のひとつであり、中でも経年による施設の劣化や汚れの蓄積を、いかに未然に防ぎながら発生時に適切な対応が取れるかが重要です。
一方、施設管理者にとって経年劣化は、日ごろの活動の中ではその進行に気付きにくく、表面化したら対応にコストがかかる場合が多いなどの理由により、予防や発生時の対応が先送りになってしまいがちです。
そこでこの度、それぞれの専門家による事例紹介と解説をお伝えする機会を作りました。
①製造施設の経年劣化や汚れの蓄積の事例と防虫対策
②新旧の比較でみる工場の劣化とその対策
工場管理者の方、教育担当の方、製造現場の方、いずれの立場でも活用できる内容となっておりますので、是非ご参加ください。
開催日時・会場のご案内
広島会場 2022年8月30日(火) 13:00〜16:30
会場:RCC文化センター(7F) 広島市中区橋本町5-11 TEL:082-222-2277
アクセス:広島駅(南口・在来線口)から徒歩10分/ 広電銀山町電停から徒歩5分
大阪会場 2022年9月6日 (火) 13:00〜16:30
会場:梅田スカイビルタワーウエスト(36F) スペース36L 大阪市北区大淀中1-1 TEL:06-6440-3901
アクセス:JR大阪駅から徒歩約7分/阪急梅田駅から徒歩約9分/地下鉄御堂筋線梅田駅から徒歩約9分
受講料・お申込み方法のご案内
受講料
5,500円(消費税込)
※各会場開催日の1カ月前までにお申し込みいただいた場合、受講料は4,400円(消費税込)となります。
お申込方法
下記「セミナーお申込みフォーム」から必要事項を記入の上、お申し込み下さい。
折り返しメールにて仮受付票および入金案内をお送りいたします。
手順に従ってご入金いただきましたら、メールにて受講票をお送りさせていただきます。
なお、振込手数料はご負担ください。
お申込期日
広島会場:8月23日、大阪会場:8月31日
(定員になり次第、受付を終了させていただく場合があります。)
講演内容
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■講演1■ 食品・医薬品製造施設の経年劣化に対応する防虫対策・概論
食品・医薬品製造施設は、新築時から年数が経過するに従って、建物の躯体や付帯機能、配管・電気・空調などのユーティリティ施設、直接もしくは間接的な製造設備などに、ハードの劣化や汚れの蓄積をきっかけとした防虫上のリスクが生じます。
実際に起こったリスクに対する「事後保全」、それを今後に生かす「予防保全」、まだ起こっていないリスクに備える「予知保全」のいずれにおいても、実際にどのような劣化が起こり得るのか、劣化が起こってしまうとどのようなリスクが生じるのかを知っておくことは非常に重要な知識となります。
本講演では、まだ顕在化していないリスクに備えるために、もしくは既に表面化したリスクに適切に対応するために、一般的に起こり得る経年劣化の種類や特徴、そこから発生する虫の種類・生態・リスクについて、具体的な解説を行います。■講師■
東洋産業株式会社 三藤 文章■講師プロフィール■
東洋産業株式会社に入社後、医薬品、食品工場など数百社の製造現場に立ち入り、食品製造業の品質管理・品質保証業務に携わった経験も踏まえ、総合衛生や防虫対策に関するアドバイスや講演会の講師を努めてきた。取締役 技術部長。 -
■講演2■ 株式会社ナリス化粧品の防虫対策〜新旧の比較でみる工場の劣化とその対策〜
メーカーにおいて、異物混入は致命的なクレームの一つであり、SNSが普及している現代においては、1件のクレームは一消費者だけの情報に留まらず広く拡散していく可能性があります。
その様な時代背景の中、高い衛生環境を維持しながら生産を行う工場にとって、経年劣化はとても重要な懸念事項ですが、これは微々たる変化のため、日ごろの活動の中では気付きにくいことが多々あります。
株式会社ナリス化粧品では2019年に同敷地内に新工場を建設・稼働させておりますので、新旧工場を比較して見えてくる点などを踏まえてご紹介します。■講師■
株式会社ナリス化粧品 兵庫工場 品質管理課 山田泰弘氏■講師プロフィール■
お客様に満足いただける製品を生産し続けるため、防虫防鼠対策をはじめ、化粧品GMPに沿った品質管理体制の維持・管理に努めている。株式会社ナリス化粧品研究開発部、品質保証部を経て、2018年4月より、同社兵庫工場 品質管理課 課長。 -
■講演3■ ハード劣化および汚れ蓄積の事例と対策
食品・医薬品製造施設における経年劣化によるハード劣化や汚れ蓄積に対応するために、他社で実際に発生した事例を参照して、「自社でもどのようなことが起こり得るか」「起こったことに対してどのような選択肢が持てるのか」を事前に想定しておくことが重要です。
本講演では、まだ顕在化していないリスクに備えるために、もしくは既に発生してしまったリスクに適切な対応を行うために、他社の事例を具体的に解説し、自社での備えに必要な提案を行います。
○劣化・悪化の具体的な現象・事象
○それが原因となった防虫上のリスク
○リスクに対する有効な防虫対策、有効でなかった防虫対策■講師■
東洋産業株式会社 一田 研二 / 東洋産業株式会社 山口 翔平■講師プロフィール(一田研二)■
東洋産業株式会社に入社後、飲食・小売り・倉庫・製造工場などの様々な業態で第一線で防虫・防鼠・総合衛生コンサルタントとして携わり、お客さまに厚く信頼され、後進の指導にもあたっている。営業部 営業支援室室長。■講師プロフィール(山口翔平)■
東洋産業株式会社に入社後、主に中国、関西地方で営業・技術の第一線として携わり、現在はサービス品質管理・品質保証や、新技術開発や情報の発信に従事している。技術部 課長。