異物検査

identification

異物検査とは

異物検査とは、顕微鏡観察や機器による分析などにより、異物や異常の正体が何であるかを明らかにすることです。

異物検査は、ユーザー様への対応、再発防止、製造環境改善のための判断材料として非常に重要です。

検査可能な異物例

動物(虫、毛髪、血液、生活痕跡など)
植物
製品残渣・工程由来物
金属・鉱物類
プラスチックなど化成品

検査可能な異常例

異臭
着色
汚れ
異味
製品異常 (断面等)

強みと選ばれる3つの理由

01

ほとんどの検査結果が即日に得られます

ご依頼を頂いた検査のうち90%以上で、即日で検査結果をメール報告しています。

※検査に日のかかる培養等を必要とするもの(菌検査、DNA検査、保存試験など)を除く

02

ご要望に合わせて柔軟に対応いたします

お客様のご要望を伺い、検査品や状況などに応じて最適な検査方法をご提案します。場合によっては、定型の検査方法にこだわらないオーダーメイドな検査も多数承っています。

03

検査結果だけでなく、問題解決のための情報も提供します

東洋産業の異物検査は単なる結果報告にとどまりません。
クレーム対応や原因特定などに役立つよう、 関連情報や混入時期の推察などの情報提供にも努めています。

初回5,000円割引キャンペーン中!

東洋産業の検査

検体に合った最適な検査方法をご提案します

検査方法

ご利用の流れ

01 電話またはお問い合わせフォームからご相談下さい

ご希望の内容に応じた最適な検査方法のご提案や、料金や報告書の納期をお伝えします。

検査方法が分からない場合、特に知りたい事項がある場合、早い対応が必要な場合、通常検査ではない検査を要望される場合など、どうぞ遠慮なくお問い合わせください。

02 メール添付またはFAXにて検査依頼書をお送りください

お電話でのご相談も可能です。

03 検体を発送してください
【発送先】

〒700-0986 岡山県岡山市北区新屋敷町3丁目19番20号
東洋産業株式会社 技術部 宛
TEL(技術部直通):086-283-5411 FAX:086-241-8094
送付方法がご不明な場合は送付前にご相談下さい。

04 当社にて検体受付・検査実施をいたします

午前中に受け付けたものは、ほとんどの場合当日中に報告書を送付できます。

弊社に届いた際の検体の状況により、より適した検査方法を再提案させて頂く場合があります。

05 検査結果が出次第、報告書を送付いたします

必要に応じてメールまたはお電話で、検査スタッフがご質問やご相談をお受けします。

翌営業日に検体を発送・返却します。

  • 検査にかかわる約款はこちらをご確認ください
  • 初回ご利用の場合、検査費用が5,000円割引となります。詳しくはお電話でお問い合わせください。

ISO認証取得について

適用規格
ISO9001:2015
適用範囲
食品・医薬品異物等の分析・報告 及び異物混入対策支援
登録範囲
技術部

事例紹介

黒色異物はアブラムシの一種だと同定 さらに混入昆虫の生態から原料由来か工程由来かを推測

いちごパフェのイチゴに黒い汚れが付着しているとのお申し出。

脚や色彩、全体のカタチから、本検体はワタアブラムシAphis gossypiiであると同定された。

検体は翅をもたないことから、屋内で発生したものではなく、一生屋外で植物の汁を吸うのものであった。さらに、検体は外皮がしっかりしており、中身が空洞のように見えるため、このアブラムシは寄生蜂に寄生された「マミー」と呼ばれるものに変化したアブラムシであると考えられる。
ワタアブラムシはイチゴの害虫であり、イチゴは傷つきやすく、洗浄しづらいこと、マミーは植物から落ちないよう、しっかりと植物にしがみつき、種によっては寄生蜂が出す糊状物質ような状態で植物にくっつくため、原料に付着していたものが除去できなかったのであろうと考えられる。

レーザー顕微鏡を用いた断面観察で異物が2層目と3層目の間にあることが判明 さらに異物はポリ塩化ビニル(PVC)であった

複層からなる製品(「PP①/紙/PP② /PET/ホットメルト」)の中に異物が練りこまれているというお申し出があった。

まずはどこに混入しているのかを明らかにするために検体をカットし、レーザー顕微鏡による断面観察を行ったところ、異物が混入しているのは紙の中であると分かった。
検体を摘出してFT-IRで分析した結果、検体には軟質ポリ塩化ビニル(PVC)、セルロースの特徴が見られた。また、XRFで分析した結果、塩素(Cl)が見られた。

検体に見られたセルロースは、黒い部分が紙層に埋まるように(原紙の紙に抄きこまれるように)混入していたことから製品の紙由来であると考えられ、検体そのものは弾性のある柔らかい黒色物質であることから軟質なPVCを主成分とする物質であると判断された。

事例2-1 事例2-2
DNA同定検査により日本にはほぼ分布していないコオロギの一種であることが判明 中国の工場で混入した可能性が高いことがわかった

中国広東省の工場で製造された、文房具製品の個包装内にコオロギのような虫が混入しているのが、日本の店舗にて発見された。

目視での同定では種の特定までできなかったため、DNA分析を行った結果、類似度が最も高い「ネッタイオカメコオロギ」であると判断した。

この種は熱帯に広く生息し、日本での生息地は限られる。検体の分布と生態から、国内で混入した可能性は低いと考えられ、製造から出荷までの中国国内で混入した可能性が高いと考えられた。

事例3-1 事例3-2
機械分析(FT-IR・XRF)により歯科材料であることが判明

商品を食べていたら口の中で「ガリっとした」とのお申し出があった。

目視検査では検体は乳白色で非常に硬質であったため、骨や歯、プラスチック様物質であると想定した。FT-IRで分析した結果、検体にはアクリル樹脂(PMMA)の特徴が見られ、XRFではジルコニウムなどの重元素が含まれていることが分かった。

結果、検体は歯の治療に使用される歯科材料であり、含まれる物質、形状や大きさなどから、仮に飲み込んでしまっても重篤な健康被害は起こらないとご説明した。欠けた歯や歯科材料由来の異物は意外と多く、柔らかい食品でも同様の事故が起こっている。

事例4